ウイングトラベル
★3月訪日外客数349.7万人、累計1000万人突破

桜シーズンとイスラム教断食明け休暇で需要増
日本政府観光局(JNTO)が発表した3月の訪日外客数は前年同月比13.5%増、19年同月比26.7%増の349万7600人となり、3月として過去最高であった2024年の308万1781人を大きく上回り、同月過去最高を記録した。また3月までの累計では1053万7300人となり、過去最速で1000万人を突破する結果となった。
JNTOによると、イベントが少ない時期にも関わらず、春の桜シーズンによる訪日需要や、東南アジアや中東地域での断食明け休暇による海外旅行需要増加、ウィンタースポーツの継続人気により、中国、インドネシア、米国を中心に訪日外客数が増加したことが押し上げ要因となったと分析している。
また、市場別にみていくと、米国、カナダ、インド、ドイツ、ロシア、中東地域の6市場で単月過去最高を記録した。さらに韓国、台湾、タイなどの東南アジア、英国などの欧州計11市場では、3月として過去最高を更新。3月までの累計を見ていくと、すべての重点市場で過去最高を記録している。
3月出国日本人数142.3万人、コロナ前74%
2、3月7割台の回復、キャンペーン効果に注目
3月の出国日本人数は春休みの影響もあり前年同月比16.7%増の142万3400人を記録した。3月までの累計は351万6800人で、前年度比15.8%増となった。3月の出国日本人数は19年同月比26.3%減、1−3月累計は19年同月比28.5%減で、コロナ前の回復は戻っていないが、70%台に回復してきた。円安・物価高等の影響がいまだに大きいが、日本旅行業協会(JATA)によるパスポート取得支援などの海外旅行促進政策の効果が注目される。
※表=3月の訪日外客数と出国日本人数の動き(出典=JNTO)