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2018.08.27

ウイングトラベル

上期訪日外国人消費指数、3期ぶりにマイナス

訪日客最高も平均消費額が減少、飲食費は上昇

 経済産業省がまとめた2018年上期(1-6月)の訪日外国人消費指数は、2010年平均を100として、季調済指数値で370.1、前期(2017年下期)比2.5ポイント減と3期ぶりに低下した。
 今年上期の訪日外国人旅行者数は前年同期比15.6%増の1589万9000万人に対して、訪日外国人旅行消費額は9.3%増の2兆2000億円で、訪日外国人1人当たり旅行支出額は5.4%減の14万603円のマイナスとなり、これが訪日外国人消費指数の低下につながった。
 訪日外国人消費指数は2015年、16年は堅調に推移、17年から急拡大したが、今年は第1四半期、第2四半期と連続して指数値を下げた。経産省では、今年上期は前年平均を上回っているものの、上昇の勢いは一段落したと見ている。
 今年上期の訪日外国人消費が、今年前半の国内の対個人サービス産業に与えたインパクトを見ると、対個人サービスが前期比横ばいだったのに対し、0.03ポイント減と低下した。訪日外国人消費は個人サービスにプラスの影響を与えることが多いが、今年上期はマイナスだった。