記事検索はこちらで→
2025.11.07

WING

SkyDrive、認証取得用の機体製造迫る

 今後数カ月以内にまずは認証計画合意へ

 国産の空飛ぶクルマの開発を進めているSkyDriveの福澤知浩CEOが取材に応じ、開発中の「SKYDRIVE」(SD-05型)について、「当局の認証を取得するための試験に供する認証用の機体について、製造開始に向けた準備を進めている」と説明。「設計の細部を詰めて機体を製造し、飛行試験を実施していく」とした。
 その上で「現在、2026年度以降に型式証明を取得するべく、開発・試験を進めていきたいと思っているところであり、まずは直近で、当局との間で認証計画の合意に漕ぎつけたい。現状の進捗状況を勘案すれば、数カ月以内で合意することができるのではないか」との見解を示した。
 機体の最終組立工場は、出資者でもあるスズキの磐田工場(静岡県磐田市)内に設けた。「製造準備などが本格化するのは来年以降」であるとのこと。同社は最終的に年産100機ペースで生産することを目指しているが、「いきなり100機を生産することが可能なラインに仕上げるというよりも、まずは5分の1程度のイメージでスタートし、量産が上手く回り始めれば、ラインも拡張していく」構想を明かした。
 まずは足元の「SKYDRIVE」の開発を急ぐ同社だが、機体性能の更なる向上に向けた開発も視野に入れている。