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2025.11.07

WING

内倉統幕長、07JXで円滑な意思疎通進展を評価

 初の統合作戦司令官体制、統合運用より強化

 内倉浩昭統合幕僚長は11月6日の定例会見で、10月20日から31日に全国で行った「令和7年度自衛隊統合演習(07JX)」の成果について「日本防衛に必要な自衛隊の統合運用能力の維持・向上を図ることができた」と総括した。同演習では、今年度から本格稼働した統合作戦司令官を頂点とする指揮体制の下で訓練を遂行し、統幕長自身が現場で「統合作戦司令官の意図が隷下部隊まで適切に伝達され、実際の部隊運用に確実に反映されていた」と評価した。
 07JXは、陸・海・空の従来領域と、水陸機動・統合後方補給・衛生など各分野の作戦を一体で運用する総合演習。一部の訓練では、米軍および豪軍が参加し、日米豪3ヵ国による戦術技量および相互運用性の向上を確認した。内倉統幕長は、戦後最も厳しい安全保障環境に直面する中で「国民の命と平和な暮らしを守り抜くため、統合運用能力の強化は不可欠」と述べ、引き続き自衛隊の統合態勢の深化を進める姿勢を示した。