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2020.10.06

WING

エアアジア・ジャパン、12月5日で全路線運航停止

コロナ収束不透明で「事業継続は極めて困難」

 エアアジア・ジャパンは10月5日、国土交通省に対して、来る12月5日で全路線の運航を停止することを届け出た。これにより、同社は事業を廃止する。9月にエアアジア・グループのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)が、日本における事業見直しを示唆する発言。その後、同社は火消しを図っていたが、最終的には日本市場からの撤退を決断した。
 エアアジア・ジャパンは新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月9日以降、全便で運休に。今年8月には新路線として中部-福岡線に就航したものの、需要低迷の影響で10月から再度全路線全便で運休することを決めていた。
 エアアジア・ジャパンは事業廃止の理由について、新型コロナウィルスにより世界経済に重大かつ長期的な影響が生じているほか、各国における出入国規制強化や旅客需要の減退により減便や運休が発生しているとして、「当社の事業運営に大きな困難が生じている」と説明。「これまで継続的かつ広範な経費削減などの経営努力を続けてきたが、網羅的な事業の見直しを重ねた結果、新型コロナウィルスの収束時期の見通しが不透明な状況において事業を継続することは極めて困難であると判断し、事業を廃止するという苦渋の決定をした」とした。・・・

 

設立当初から苦難の連続

 

※写真=エアアジア・ジャパンが12月5日で事業廃止に。設立当初から茨の道が続いた同社だが、新型コロナによってトドメを刺された