記事検索はこちらで→
2020.07.02

WING

高輝度青色半導体レーザーで銅の高速コーティング加工機開発

ヤマザキマザック、島津製作所、大阪大が共同で

 

 ヤマザキマザック、島津製作所、そして大阪大学は共同で、高輝度青色半導体レーザーを活用し、銅を高速・精密にコーティングできるハイブリッド複合加工機を開発することに成功した。
 3者が共同開発した加工機は、200W高輝度青色半導体レーザーを3台装着した600W級マルチビーム加工ヘッドを搭載することで、レーザー集光スポットにおける高いパワー密度が達成。ステンレスやアルミニウムなどの金属材料への銅のコーティング速度が従来に比べて6倍以上向上した。
 これにより人が接触する金属製の手すり、取っ手やドアノブなどに銅をコーティングすることで、細菌・ウイルスによるリスクを低減する公衆衛生環境の実現や、航空・宇宙・電気自動車などの産業で必要とされる高精度な部品加工への活用も期待できるとしている。

 

※写真=高輝度青色半導体レーザーマルチビーム加工ヘッドを搭載したハイブリッド複合加工機(提供:ヤマザキマザック)