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2020.06.30

WING

ANAHD株総、片野坂社長「人の移動への想い止められず」

「パラダイム変化見据え事業構造改革を断行」

 

 

 ANAホールディングスの第75回定時株主総会が6月29日、都内で開催された。新型コロナウイルスの感染拡大を機に、リモートワークやオンライン会議普及などが、航空会社の事業環境に逆風となることが一部で予想されているが、ANAHDの片野坂真哉社長は「オンライン会議なども多少定着するかもしれないが、外出自粛が解除された国内線予約動向をみると、やはりフェイス・トゥー・フェイスでの商談や故郷への帰省、日本や海外の観光地を訪れたいという人々の移動に対する想いは止めることができない」とし、コロナ危機を通じて新たな生活様式「ニューノーマル」が広がりつつあるなかにあっても、人の移動に対する欲求は継続するだろうとの考えを明かした。
 その一方で「もちろん根拠なき楽観は禁物」として、新型コロナウイルスの影響が長期化することも予想されるなか、「アフターコロナでは社会や人々の意識が大きく変わるともみられている。こうしたパラダイム変化を見据えた事業構造改革を断行していく」として、新型コロナ危機を機に、事業構造改革を推進していく考えを明かした。

 

固定費圧縮が経営の最重要課題
「取引先やベンダーと交渉継続」
手元資金、「当面の間問題ない」
「必要に応じ資金調達で手元流動性確保」

 

※写真=コロナ禍のなかANAHDの第75回定時株主総会が開催された