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2020.02.17

ウイングトラベル

旅行産業経営塾、開講20周年パーティー開催

来年再開、難局の時代に新たな骨太な人材発掘

 旅行産業経営塾は1999年の開講から20周年を迎え、2月14日に東京・文京区の湯島天神参集殿で、開講20周年記念パーティーと、初代塾長で現顧問の山田學氏を囲む「2・16会」を合わせて開催した。この20年間で10期生、約400名が経営塾を巣立った。そして、原優二塾長から来年経営塾が再開されることが発表された。
 20周年記念パーティーには100名以上が参加し、来賓には志村格日本旅行業協会(JATA)理事長、舩山龍二JTB元社長/現相談役、菊間潤吾経営塾元副塾長/ワールド航空サービス会長らが出席した。

 

※旅行産業経営塾開講20周年記念パーティー参加者全員による記念撮影

 

 橋本氏「新しい風を吹き込む仲間を増やしたい」

 主催者を代表して経営塾1期生で、OB会会長の橋本亮一ブルーム・アンド・グロウ代表取締役が登壇し、「1999年に旅行業界を対象にした40名の小さな塾が誕生した。発起人に旅行業界の錚々たるメンバーが名を連ね、そこで旅行産業のビジネスを学んだ」と開講当時を振り返った。

 

※写真=橋本亮一ブルーム・アンド・グロウ代表取締役

 

 菊間氏「経営塾OBが業界の要として活躍」
 原氏「来年経営塾を復活、志をつなぐ」

 来賓を代表して菊間氏は、「経営塾では1期から5期まで、山田塾長のもとで、業界に骨太な人材を育てるべく5年間副塾長を務めた。経営塾は多忙な日常から離れ、様々な角度からいろいろな考えを学ぶことはとても貴重だった。その後の業界活動で、いろいろな場面で経営塾OBが業界の要として活躍していることをうれしく思う。日々大変だと思うが、山田学長の高い志を良しとして、難局を乗り切ってほしい」と述べた。
 次に、現経営塾塾長で、1期生のOBでもある原風の旅行社社長が登壇し、「来年からもう一度経営塾を復活させる。新しい事務局も決まった。OBも新しい塾生と意見交換、交流をしてほしい。授業にも来て、新しいことを学び、志を同じくしていきたい」と述べ、20周年を契機に、来年から経営塾が再び始動することを宣言した。

 

※写真=菊間潤吾ワールド航空サービス会長

※写真=原優二旅行産業経営塾塾長/風の旅行社社長

 

 古木氏「成長と成熟、旅行業の方向性示そう」

 乾杯の挨拶は、旅行産業経営塾理事の古木康太郎グローバルユースビューロー会長が務めた。
 古木氏は「募集型企画旅行は、2004年には海外旅行者数1680万人うち480万人が参加した。2018年は1895万人のうち190万人、2019年は2008万人の9.2%、180万人に下がった。成長だけではなく成熟する方向にも向かわなくてはならない。物事を掘り下げて商品を造らなければ、我々の募集型企画旅行が消費者にそっぽを向かれてしまう」と問題提起した。
 古木氏は、「経営塾の再開でもう一度我々の立場を見直し、将来の旅行業の方向性を示してほしい。これからの経営塾が豊富に人材を育てていくことを祈念する」と述べ、全員でこの逆境を乗り越えていくことを確認して乾杯した。
 旅行産業経営塾開講20周年記念パーティーと合同で、初代塾長の山田學氏を囲む「2・16会」が開催された。2月16日に86歳を迎える山田學氏の誕生日を盛大に祝った。

 

※写真=古木康太郎グローバルユースビューロー会長