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2022.11.05

豪州特集 総論

 

オーストラリアで価値ある教育旅行の実現を

グローバルな視野を養うには、海外での修学旅行や留学は最良の機会だろう。オーストラリアはその渡航先として絶大な人気を誇り、また確固たる強みをもつ。安全・安心な環境、利便性の高いアクセス、豊富な受け入れ体制、体験を通して学ぶ豊かな学習素材など、正確な情報を教育現場に伝え、学習効果の高い教育旅行を実現させたい。

 

ごあいさつ

 

オーストラリアは2022年2月21日より、全世界から旅行者の受入れを再開しました。現在では、日本出国前のPCR検査、一部地域を除いてオーストラリア到着後のPCR検査または抗原検査や隔離も必要なく、コロナ前と同じように入国していただけます(2022年8月現在)。日本との時差がほとんどなく、恵まれた気候のオーストラリアには、雄大な自然と開放的な雰囲気、フレンドリーな動物たちとの触れ合い、6万年以上の歴史を持つ先住民族の文化体験、SDGsプロダクトなどの学習要素がそろっています。2年以上に渡る制限のため、教育旅行を断念または延期せざるを得なかった学校様には、その再開の渡航先として、ぜひオーストラリアへお越しいただければ幸いです。

オーストラリア政府観光局
日本局長 デレック べインズ

 

 

 

 

 

安全と安心への信頼厚いオーストラリア

 

 オーストラリア政府は、新型コロナウイルスに関するすべての入国制限を撤廃している。ワクチン接種証明書やDPDデジタル渡航者申告の手続きも不要となり、7月6日より就労を伴わない3ヶ月未満の滞在であれば、電子入国ビザ(ETA)のみで入国が可能だ。つまり、コロナ前と同じ状況に戻り、ワクチン接種の有無を問わず入国が認められるようになっている。

 こうした状況に伴い、空の便も順次運航を再開。日本の3都市からオーストラリアの主要6都市に直行便が運航されていた以前の状況に戻りつつあり、旅行はもちろん、前もって準備が必要なビジネスや教育旅行の計画も立てやすくなっている。

教育旅行においてもっとも重要な安全面も心配ない。手つかずの大自然と洗練された都市が同居する環境で、質の高い生活水準が保たれ、先進国のなかでも治安の良さは折り紙つき。医療体制も整っており、主要都市に日本語が通じる病院があるほか、コロナに係るPCR検査や陰性証明書の発行が可能な民間医療機関も多数そろっている。6月28日時点の情報は下記を参照。

https://www.au.emb-japan.go.jp/files/100134350.pdf

大使館・領事館リスト

在オーストラリア日本国大使館

在シドニー総領事館

在パース総領事館

在メルボルン総領事館

在ブリスベン総領事館

在ケアンズ領事事務所

 

 

体験と交流のプログラムが充実

 

 教育環境が整い、教育レベルや就学率が高いオーストラリアは、教育大国としても知られている。海外からの学生の受け入れにも積極的で、2019年は約76万人もの学生がオーストラリアに留学していた。

 日本からの教育旅行もリピート率が高く、オーストラリアでの実績を積み上げている学校が多い。安全や安心、気候、多民族国家などの条件に加え、多くの学校がオーストラリアを選ぶのは、体験を通して学ぶプログラムが充実しているからだ。

 例えば修学旅行なら、班別行動や学校訪問のセッティングが好まれている。大型グループであってもフットワークが軽い班別行動は、自由散策やショッピングタイム、ランチタイムなどを組み込むことで自主性やチーム力を育み、現地の人々と接することで英会話実践の機会としても貴重な体験となる。

 リクエストが多い現地校訪問も、同じ年ごろの現地学生と交流するまたとない機会。多くは半日のスケジュールでスポーツや双方の国の文化を紹介し合うなどの内容で行われ、学生にとって大きな刺激となっている。

 そのほか、自然保護や多民族国家、SDGsやSTEMなど、多彩なテーマで行うフィールドワークもおすすめ。合宿や交流試合など、スポーツ交流でオーストラリアを訪れるケースも多い。

 

 

オーストラリアらしい要素で+αも

 

 教育旅行にオーストラリアらしさを求めるなら、なんといってもおすすめはファームステイだろう。現地の人々の普通の生活を通し、英語でコミュニケーションを取りながら異文化を学ぶことができる。加えて、農作業の手伝いや動物たちとの触れ合いにより、短時間でホストファミリーと打ち解けられるのも特徴だ。

ファームステイは一度に数百人単位の学生を受け入れることも可能。厳選した家庭に数名ずつ滞在するスタイルが一般的で、2泊、3泊と取り入れる学校も多く見受けられる。

 また、オーストラリアの先住民族アボリジナルピープルの文化を学ぶプログラムもオーストラリアならではだ。州によっては彼らの居住区で独自の歴史や伝統について話を聞くことができる。アボリジナルピープルの文化施設で彼らの歌や踊りを見学したり、ブーメランの飛ばし方や槍投げを体験したりするアクティビティも人気だ。

オーストラリアへの教育旅行は、異文化や語学だけでなく、コミュニケーション能力の向上やグローバルな感覚を養う絶好の機会。必ずやグループの規模や特性、目的に見合うスケジュールを組むことができるだろう。

 

オーストラリアが教育旅行先に選ばれる10の理由

1安心・安全

治安・衛生・医療に安心感

政治体制が安定しているオーストラリアは、先進国でもトップクラスの治安の良さを誇る。水道水を飲めるのはもちろん、食事や宿泊施設などの衛生管理も整っており、主要都市では日本語が通じる病院もあるなど、医療水準も高い。

 

 

2アクセス

日本から主要都市へ直行便

日本とオーストラリア間は、主要都市間のフライトが充実しており、アクセスが容易。最も近いケアンズは約7時間半、シドニーでも約9時間のフライトで、夜便を利用すれば、翌日の午前中からすぐに活動することができる

 

3時差

時差ボケなしで無駄なく行動

日本のほぼまっすぐ南に位置するオーストラリアは、ほとんど時差がない。東部が+1時間、西部が-1時間で、夏時間でも最大時差は2時間。そのため体調に無理のないスケジュールを組むことができ、有意義に行動できる。

 

4気候

広大な国にさまざまな気候帯

南半球に位置するオーストラリアは、日本と季節が反対で、地域によって気候帯が異なる。北部は1~3月に雨季となるが、熱帯雨林の景観が鮮やか。南部の主要都市は温暖で、1年を通じて湿度も低く快適に過ごすことができる。

 

5多民族

多民族・異文化を肌で実感

さまざまな民族が当たり前に共存しているオーストラリア。人種の異なる人々が互いの文化を理解・尊重している国は、学生にとって大いに刺激的だ。今後の国際社会を担う学生にとって、グローバルな視野を啓発できる。

 

6英語圏

交流を通じ学習意欲を刺激

異民族同士による会話が多いことから、英語が分かりやすく、非英語圏の人たちに対する態度も寛容的。学校訪問やファームステイなどの交流を通して生きた英語を実践できるため、学習意欲の向上も期待できる。

 

7学習素材

独自の素材を多彩にアレンジ

独自の進化を遂げたオーストラリアでは、他の国では見られない大自然や固有の動植物と触れ合える。先住民族アボリジナルピープルの歴史や文化も興味深い素材。学校の特色に合わせ、福祉の現状や企業訪問等をアレンジすることもできる。

 

8世界遺産

ユニークな世界遺産で体験学習を

オーストラリアは、複合遺産を含む自然遺産の数が世界最多の国。世界最大級の一枚岩や広大な珊瑚礁、熱帯雨林、奇岩群などいずれもユニークで神秘的だ。アクティビティも充実しており、体験学習の場としても価値が高い。

9ハード

受け入れ施設に豊富な選択肢

教育旅行先として人気の都市がいくつもあり、どの都市も宿泊施設が充実。エコノミーからラグジュアリーまで、予算やグループの規模に応じて選べる。ファームステイや研修センターなども人気で、日本人の受け入れにも慣れている。

 

10ホスピタリティー

本物の交流を体験

オーストラリアとは国家間の関係が良好で、オーストラリア人には親日家も多い。日本人や日本語に対する関心も高く、交流も深めやすい。オージーのホスピタリティーは、学校訪問やファームステイなどを通して実感できる。

 

 

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