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2022.03.14

沖縄MICEの課題や今後は?

沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)

受入事業部MICE推進課古波蔵修平氏に聞く

大型案件への対応、雨天時のバックアップなど

<沖縄におけるMICEの課題について>

 

 新型コロナウイルスの影響を除くと、大型案件(5000名クラス以上の学術会議や展示会など)の獲得がキャパシティ的に厳しいこと、ホテルの宴会場以外で一定程度の規模(200名など)のお客様が一堂に集まることのできる昼食会場、パーティー会場などが少ないところが挙げられる。また沖縄ならではのユニークなパーティー会場は、そのほとんどが屋外となっており、雨天時の対応に苦慮しているケースも見られる。これらの課題への対応として、沖縄県では大型MICE施設の整備を計画しているほか、分散行程のご案内や雨天時のバックアッププランなど、県内MICE受入事業者とOCVBが様々なシーンで沖縄でのMICE開催をサポートしている。お困りの際はぜひ一度ご相談を。

 

オンライン対応でも絶やさぬコミュニケーション

<旅行会社へ向けたアプローチ>

 

 OCVB東京事務所に3名のMICE専任職員を配置し、うち2名をインセンティブ旅行担当として、国内の旅行会社への営業活動を実施している。
 新型コロナウイルスの影響により、訪問などの直接的な営業活動が困難になった2020年度より、オンラインセミナーをほぼ月1回のペースで開始し、沖縄におけるインセンティブ旅行開催に役立つ情報の発信を行いながら、旅行会社との繋がりを絶たないようコンタクトを取り続けている。
以前は、旅行会社でインセンティブ旅行案件のある担当者を対象に招聘事業を行い、視察や体験などを通したアプローチを実施していた。2020年度は「ツーリズムEXPOジャパン」の沖縄開催もあり、予定通り実施したが、2021年度は状況が悪化していたため、初のオンラインFAMツアー(オンライン商談会を併催)を実施した。
 また「沖縄MICE通信」と題したメールマガジンも配信(月1回)しており、有益な情報提供に努めている。

2020年度ツーリズムEXPOジャパンの様子
初のオンラインFAMツアーを実施

 

ホテルのMICEプログラムを情報発信

 

 旅行会社でホテルに関する基本的な情報はすでに持っているため、こちらではホテルでできる特別なプログラムの有無(例えば一棟貸し切りなど)について、各ホテルより情報を集め、先のオンラインセミナーやメールマガジン、直接的な営業活動などにおいて旅行会社へ向け紹介している。

 

MICEの受け皿となる新ホテルやSDGsプロダクト

 

 今後オープン予定の施設については、2022年春に「沖縄プリンスホテル オーシャンビューぎのわん」が沖縄コンベンションセンターの近くにオープン、また同年夏には県内最大級の宴会場を有する大型ホテル「琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ」が開業する予定だ。

沖縄プリンスホテル オーシャンビューぎのわん
琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ

 

 

 SDGsの流れを受けたMICEプログラムについては、既にいくつかの事業者が取り組みを行っている。当財団で運営するMICE専門Webサイト「おきなわMICEナビ」にも掲載されている。今後、SDGs対応プログラムとして検索が可能なように改修を進めているところだ。

以下のプログラムはその一例。

 

 

「プロジェクトマナティ」


https://mice.okinawastory.jp/contents/contents-all/c-28979/

 


 

沖縄から自然環境を学ぶ!
サンゴの不思議ツアー【SDGs×エシカル】

©OCVB

https://mice.okinawastory.jp/contents/contents-all/c-27053/

 


 

久米島ホタル館 SDGsプログラム
創るエコツアー・ナイト&デイ

©OCVB

https://mice.okinawastory.jp/contents/contents-all/c-822/

 

⇒次のページに続く

 

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