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2025.10.09

WING

整備士不足深刻、ヒラタ学園のドクヘリ運休拡大

 9月に運航も新たに退職、10月以降一部で運休

 ヒラタ学園が、整備士不足に揺れている。その影響は全国10拠点で受託するドクターヘリの運航にも及んでいる。同社は今年7月から8月にかけて、整備士の人材を確保することができないとして、ドクターヘリを運休。9月は何とか運休を回避したが、その後、あらたに整備士が退職してしまったとして、継続的な運航体制を維持することが困難となり、10月以降、一部で運休することになった。
 救命救急の大事な柱であるドクターヘリ。救うことが難しかった命を助けることができるほか、迅速な措置により患者の予後の回復を大幅に改善することができるなどとして、全国に広がった。しかしながら国土交通省が安全管理体制の問題を指摘するなど、これまで培ってきたドクターヘリ運航基盤に揺らぎがみられるようになってきたことも事実だ。
 そうしたなかヒラタ学園は、人材不足という大きな壁に直面し、ドクターヘリを運休せざるを得ない事態に追い込まれている。今年7月から8月にかけてヒラタ学園は、ドクターヘリを運休することを余儀なくされたが、9月には整備監理課の職員で有資格者を兼任させるなどといった緊急措置を講じ、何とか運休を回避していた。ただ、前述したように、あらたに整備士が退職してしまい、継続的な運航を維持することが困難だとして、10月以降も、一部で運休することを決めた。