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SORABOT、オフグリッドドローンポートで斜面監視
災害復旧やインフラ工事の安全性・生産性向上に貢献
SORABOTは10月6日、八千代エンジニヤリングが実施する、能登半島輪島地区地すべり災害区域内における地すべり調査業務において、去る8月21日から10月3日までの期間、オフグリッド型ドローンポートを活用した遠隔自動操作による斜面監視の実証実験に協力したことを発表した。オフグリッドとは、電力会社の電力インフラなどとつながらず、独立して発電・蓄電した電力や、公共インフラ(水道、ガスなど)を自給自足で確保している状態だ。
建設業界では、労働人口の減少や働き方改革への対応が急務となるなか、ICT技術を活用した生産性の向上が求められている。とくに落石や崩落のリスクが伴う山間部や海上などの施工現場では、地域住民や作業員の安全確保と日々の施工管理の効率化をいかに両立させるかが大きな課題となっていた。従来、現場の地形変化の確認は、人による巡視やドローンで撮影した平面的な写真(オルソ画像)の目視比較に依存していたが、これらの方法は多大な労力と時間を要するだけでなく、落石の移動距離や土砂の移動量といった定量的な変化を把握することが困難だった。