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2025.10.07

ウイングトラベル

★トキエア、取締役に堀江貴文氏が就任

 チャーター事業などに注力、27年に黒字化へ

 

 新潟を拠点とする地域航空会社のトキエアは10月6日、実業家の堀江貴文氏らが取締役に就任したと発表した。新体制のもと、チャーター事業や生活インフラを統合することで新潟の暮らしを便利にするアプリの展開、小型航空機(LSA)開発に注力する構想を示した。トキエアの和田直希社長は「2027年に航空事業単体で黒字化する」と目標を語った。
 東京都港区で開いた会見では、和田社長と堀江氏が登壇し、今後の戦略などについて語った。今年社長に就任した和田社長は「トキエアが使用する機体『ATR72』『ATR42』は、ガソリン代やグランドハンドリングなどに掛かるコスト『変動費』が他の機体に比べても大幅に安く、コスト競争力に優れている」と説明。「搭乗率は今年ほぼ右肩上がりに上昇しており、2025年9月時点で71.37%。定時出発率も96.14%で、世界トップの水準だ」とし、優位性を強調した。
 堀江氏は「自身はロケット開発企業の経営にも携わっており、エアラインの経営にも興味があった」と言及。また、「自分が今までやってきたことは、アンダーバリューになっているところに投資して、本当の価値をわからせること。地方は今価値のあるものが二束三文で売られているような状況で、チャンスは大きい」とし、トキエアの事業拡大を通じた新潟の活性化に意欲を見せた。

 

※写真=左が和田社長、右が堀江氏