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成田空港、SAF地産地消モデルの実証開始

県の補助でスイートソルガム栽培“千産千消”へ
成田国際空港会社(NAA)は10月1日、千葉県や関係機関との連携によって空港周辺の騒音対策用地でスイートソルガムを栽培し、持続可能な航空燃料(SAF:Sustainable Aviation Fuel)の原料となるバイオエタノールを製造する実証事業を開始したと発表した。これは千葉県の補助事業「地域資源を生かしたSAF導入促進事業」に基づく取組みで、SAFの“千産千消”モデル構築を目指すものだ。
この取組みは、名古屋大学が開発した超大型スイートソルガム「炎龍」を、A滑走路北側の騒音対策用地(約1000平方メートル)に栽培。ソルガムの搾汁液に含まれる糖分から、神戸大学が開発するバイオエタノール製造技術を用いて原料を生成する。将来的には地域内での製造・使用を完結させたい考えで、二酸化炭素排出削減と農業振興の両立を図る。
※写真=A滑走路北側で栽培中のスイートソルガムの様子(提供:NAA)
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