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2025.09.29

ウイングトラベル

★JATA、SDGs切り口に豪への送客強化

 豪政観と連携、個人・団体でブランド確立

 

 日本旅行業協会(JATA)は、アウトバウンド促進協議会(JOTC)オセアニア・大洋州部会の活動として、オーストラリア政府観光局と連携し、SDGs(持続可能な開発目標)を切り口に送客強化を進める。個人旅行(ホールセラー、FIT)と団体旅行(グループ、MICE、教育)の双方で商品や企画にSDGsの要素を取り入れ、専用ロゴを用いたブランディングで「SDGsデスティネーション」としての訴求を図る。
 今回施策の経緯や背景について、JOTCオセアニア・大洋州部会の部会長を務める秋山秀之氏(日本旅行取締役執行役員ツーリズム事業本部統括本部長)は、(1)インバウンドとアウトバウンドのバランス、(2)2027年のラグビーワールドカップや2032年のブリスベン・オリンピック/パラリンピックなどの現地イベント、(3)来年開港予定の西シドニー国際空港の3点を挙げ、オーストラリアの送客強化に至ったと説明。
 (1)については、オーストラリアからのインバウンドと、オーストラリアへのアウトバウンドの比率がおおよそ「2対1」になっている現状を指摘。「最盛期には日本から80万人弱が訪れたが、昨年は40万人弱と半分になっており、このバランスを是正していくのがJATAの使命だ」と語った。
 また(2)では、「イベントに向かって、地に足をついた送客のデザインを新しくしたい」と意欲を示したほか、(3)については「24時間空港ということで、オーストラリア各地へのアクセスが劇的に変化していくのではないか」と期待を見せた。

 

※写真=左からJOTCオセアニア・大洋州部会長秋山秀之氏、オーストラリア政府観光局日本・韓国局長デレック・ベインズ氏