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2025.09.29

ウイングトラベル

★NAA藤井社長、地元との関係重視し第二の開港へ

 “次のステップ”へ正しい歴史認識が必要

 

 成田国際空港会社(NAA)の藤井直樹社長は9月25日の定例会見で、今後本格的に整備が始まる第二の開港プロジェクトに当たり、特に地域との連携や協力を得て取り組んでいくことを重視するとした。さらに空港アクセスで常態化する混雑の解消や、貨物取扱いを中心とした省人化技術の導入などに力を入れて取り組み、さらなる機能強化に臨んでいく考えだ。
 成田空港では、22日に中野洋昌国交大臣が今後の機能強化における重要箇所を視察した。その視察ルートは、藤井社長自身が今後重要視するテーマとして選んだものだった。最初に訪れたのが「空と大地の歴史館」だ。ここでは空港の整備による闘争から現在に至る歴史を確認することができ、これから成田空港が「次のステップへいくために必要なこと」を示しているという。今後、用地取得を進めて広大な滑走路の整備を進めていくため「これまでの歴史を踏まえた上で、地元と向き合って機能強化を進めていくことはとても重要」だと述べた。
 また空港アクセスの解消については、「成田は都心から60キロ離れており、アクセスを快適なものにしなくてはならない」考えを示した。大臣が視察したのは、まさに航空機の発着が増える夕刻で、都内の通勤ラッシュさながらの空港第2ビル駅を見て、同行した藤井社長自身、改めてアクセス改善の重要性を認識したという。今後、鉄道会社を含む各交通事業者と連携してアクセスの快適化に努めたいとした。

 

※写真=NAAの藤井社長