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★成田8月、国際線日本人がコロナ禍後初100万人超

好調な外国人は8月最高、186万人を達成
成田国際空港会社(NAA)は9月25日、8月の空港運用状況を発表した。国際線では、コロナ禍後の回復が遅れていた日本人旅客が初めて単月で100万人を超えた。外国人旅客も引き続き好調で186万人に達し、8月として最高の186万人超となった。旅客全体では前年同月比7%増の382万9648人となり、発着数が7%増の2万2250回で、旅客・発着ともに前年同月を上回った。
国際線の動向を見ると、8月の旅客数は9%増の312万5904人と好調だった。そのうちの日本人旅客は15%増の105万8868人で、コロナ禍後初の100万人超となった。これまで遅れながらも着実に回復し、ここにきて好調な夏休み需要の影響もあって大幅に数を伸ばした。一方の外国人旅客は8%増の186万7248人と、8月として過去最高となった。SNSなどで災害の噂が拡散した影響で、前月の7月には伸び悩んだものの、その影響が落ち着いたことで大幅に旅客が伸びたと見られる。通過客は6%減の19万9788人で前年を下回った。これは観光地として日本の人気が高まったためで、最終目的地となったことで減少傾向が続いているとした。
国際線の発着数は9%増の1万7834回で、そのうちの旅客便が9%増の1万4913回、貨物便が7%増の2642回となった。中国線が引き続き好調で発着が21%増の2743回と特に伸びた。ビザの緩和の影響などもあって好調に推移した。
一方、国内線の旅客数は前年同月並みの70万3744人で、発着数が1%減の4416回となった。引き続きLCC各社が機材を国際線へ振り向けた影響などが見られたが、国内線の旅客便の発着数は前年並みの4165回を維持した。
国際線貨物は10%増の17万672トンと、17カ月連続で前年同月を上回って推移した。