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2025.09.09

WING

ゴム材料、伸長結晶化の自己補強メカニズム解明

 東北大・住友ゴム、軽量・高強度なゴム製品開発も

 東北大学および住友ゴム工業の研究グループは、2つの電子顕微鏡技術を複合的に用いることによって、伸長結晶の分布を可視化。伸長結晶化によるゴム材料の自己補強メカニズムを解明することに初めて成功した。
 ゴム材料は航空機の安全運航を支える基幹材料の一つだ。離着陸時、地上走行など、航空機の巨躯を支えている。タイヤのみならず、ホースや制振材、封止材、グリップ材など、航空機や自動車などのモビリティに限らず、幅広い用途で活用されている。世界で毎年約3000万トンが生産・消費され、まさに現代社会に不可欠な材料の一つとなっているが、近年、環境・資源問題が深刻化しつつあるなか、より少ない材料でより長く使用できる、いわゆる長寿命化・省資源化に資するゴム製品の開発が求められるようになってきた。

※画像=航空機や自動車のタイヤなどとして活躍するゴム材料。更なる長寿命化、省資源化、軽量化などが求められている