ウイングトラベル
★加アルバータ州、若年層に注目、需要開拓へ

大臣と観光局トップ来日、日本市場に期待
カナダのアルバータ州より、州政府観光・スポーツ省大臣のアンドリュー・ボイチェンコ氏と、アルバータ州観光公社CEO(最高経営責任者)のデービッド・ゴールドスティーン氏が来日、本紙インタビューに応じた。ボイチェンコ氏は「日本は長きにわたり大切なパートナーである」と強調。またゴールドスティーン氏も「コロナ後の回復は緩やかだが、日本マーケットは基本的に重要」と述べ、日本市場重視の姿勢を見せた。特に若年層に注目、大自然や先住民体験、人との触れ合いなど、「新しいプロダクト開発」(ゴールドスティーン氏)による需要開拓を進める意向で、「新しいプロダクトへの投資と創出により、日本市場は成長を続け、今後も大きな成果が見込める」と、強い期待を見せた。
日本市場の状況について、ゴールドスティーン氏は「パッケージ需要が引き続き存在する一方で、FITや小グループへのシフトも進んでいる」と指摘。特に若年層については、「学生時代に一度アルバータ州で英語を学んだ人もおり、アウトドア・アクティビティや先住民文化への関心が高い。ニッチな市場ではあるが、注目している」と説明。また日本人のパスポート保有率にも触れ、「全体ではG7中最も低い17.2%だが、20代は24.7%と比率が高い」と述べ、将来性を見込む。
※写真=左からアルバータ州観光公社ゴールドスティーン氏,アルバータ州観光・スポーツ大臣ボイチェンコ氏