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2025.09.05

WING

シコルスキー、消防当局と自律航空消防技術開発

 自律型S-70i FIREHAWK開発
 
 大船渡市で今年2月に発生した大規模な山林火災。日本国内がそうであるように、世界各地で地球温暖化の影響か、大規模な山林火災が頻発するようになってきた。米国カリフォルニア州ロサンゼルス近郊でも今年1月、高級住宅地なども襲った大規模な山火事が発生したことは記憶に新しい。
 そうしなかシコルスキーが、カリフォルニア州森林火災保護局(CAL FIRE)と協力して、山林火災対策を強化するべく、航空リソースの研究やイノベーション、運用能力拡大に向けた新たな取り組みをスタートする。両者は5年間の協力期間中、最先端技術の研究開発と部隊への統合、そしてCAL FIREの運用における安全性と有効性の向上に重点を置き、多様な災害に対する緊急対応力を高める効果的なアプローチを開発する。
 なかでも自律型航空消防技術に焦点を置く方針だ。自律型消防航空機はパイロットのワークロードを軽減することができると共に、状況認識を向上させ、昼夜を問わず、状況が刻々と変化・悪化する状況下でも複雑なミッションを遂行できる柔軟性を提供する。