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落水のF-2A、サルベージ作業開始しFDR回収

森田空幕長、安全確保前提に飛行再開を検討
森田雄博空幕長は9月4日の定例会見で、パイロットの緊急脱出により水没したF-2A戦闘機のサルベージ作業を9月1日から開始し、当日午前にはフライトデータレコーダー(FDR)を発見・回収したことを明らかにした。今後は製造会社によるデータ抽出を経て解析を行い、事故の原因究明を進めることになる。
今回のFDR回収は、無人潜水機を使った捜索によるもの。このとき胴体や主翼の一部を発見したとして、すでに小型電子機器の一部も回収済みだという。水深200~300メートルの海底に機体部品が分散しているようで、森田空幕長は「機体の各部が散在していると承知している」と述べた。