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荒木陸幕長、普通科・特科部隊へUAV配備検討

SHIELD導入で運用のマインドセット刷新も重要
荒木正芳陸上幕僚長は9月4日の会見で、全自衛隊による無人機の配備と運用を構想する「SHIELD」の推進に言及し、普通科・特科部隊へ無人航空機(UAV)を導入する方針を示しつつ、ロシア・ウクライナ戦争で露呈した使い捨て利用などの戦術的実相を踏まえ、従来とは異なる装備運用へ、意識を変える必要なども指摘した。
荒木陸幕長によると今後、陸自ではモジュール型UAVや小型攻撃用UAV(1~3型)を任務に応じて普通科・特科部隊に配備する案を検討中とのこと。普通科部隊へは小型攻撃用UAV1型を配備するとして、偵察・攻撃を兼ねるUAVにより分隊・中隊レベルでの即応性強化を図るものと見られる。また特科部隊には、小型攻撃用UAVの2型・3型を配備し、長射程火力との連携を前提とした能力の拡充が狙いと見られる。その上で「幅広く汎用的に運用する部隊と、専門的に運用する部隊の双方を想定している」と述べて、用途に応じた運用像を描いた。