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2025.09.02

WING

米空軍、KC-46Aの過去3件の事故調査報告書公表

 いずれもノズル固着に起因、複合要因絡み事故に

 米空軍は、2022年と2024年に発生した計3件のKC-46Aペガサスに関連した3件の事故調査報告書をまとめた。対象となった事故は、2022年10月15日と11月7日にニュージャージー州マクガイア・ディックス・レイクハースト統合基地の第305航空機動航空団所属機で発生した事故と、2024年8月21日にカンザス州マコーネル空軍基地の第22空中給油航空団所属機で発生した事故。今年7月8日にもノズルの固着事故が発生したが、米空軍はこの事故については現在調査中とした。その調査が終了した段階で、司令部は更なる被害軽減措置が必要かどうかを判断する。
 米空軍航空機動軍団(Air Mobility Command)レベッカ・ソンキス副司令官(中将)は「KC-46空中給油機は、今後数十年にわたり、我々の空中給油任務能力を支えてくれる」と前置きしつつ、「新たな航空機を保有するにあたり、課題は珍しくないが、我々はこうした事態を決して軽視していない。得られた教訓を活かし、KC-46の運用改善に取り組んできた」とコメント。「集中的な訓練と指導を行うとともに、請負業者と連携して長期的な解決策を講じている」とした。