★JR東日本びゅう、「TRAIN SUITE四季島」の業務で不祥事

　クルーが業務中に飲酒、澤田社長ら一部報酬返上

　JR東日本びゅうツーリズム&セールスは東日本旅客鉄道（JR東日本）から一部業務を受託している「TRAIN SUITE四季島」のサービス業務において、一部のトレイクルーが車内で複数回にわたり飲酒を行っていたことが判明したと発表した。これを受けて当該社員を担当から外すとともに、経営責任を明らかにするため、澤田博之代表取締役社長と生貝正之常務取締役執行役員が役員報酬の一部を返上した。
　今回の事案はTRAIN SUITE四季島の車内で品質チェック業務の範囲を超えた量の飲酒を行っていたことが判明した。これを受けて当該社員については、社内規則に則り対処するとともにトレインクルーの担当から外した。また、澤田社長は報酬月額の30%を1カ月返上。生貝常務取締役は20%を1カ月返上することとした。
　同社は今回の件を受けて、品質チェックを始めとした酒類の取り扱いに関するルールを厳格化した。また、トレインクルー全社員に対して執務の厳正と酒類の取り扱いに関するルールについて面談や社員説明会の中で改めて指導を徹底するとともに、新規社員採用時の研修で重点教育を実施することとする。また、年に1度実施する全社員対象のコンプライアンス教育において本件不祥事に関する振り返りを必須教育とすることを決めた。