★7月の旅行業廃業は41社、前月から13社減

　4カ月ぶりの40社台も、有力企業で廃業の動きも

　7月に官報公示された旅行業の廃業件数は41社となった。前月の54社から13社減少し、3月以来4カ月ぶりに40社台となった。6月の廃業社数は前月から増えたものの、再びマイナス基調に転じることとなった。ただ、中身を見ると、長年にわたり海外旅行事業を手がけてきた企業が撤退する動きが見られたほか、数カ月で旅行業から手を引く事業者も見られるなど、さまざまな動きが見られた。訪日インバウンドが急激に伸びる一方で、アウトバウンドの回復が伸びなやんでいること。また、旅行手配の手段が変容し、旅行会社を介さない取引が増える中で、廃業に追い込まれる企業も少なくない。旅行業は、コロナ禍を経て再び成長企業に乗りつつあると言われているが、旧態依然としたビジネスモデルで事業を行っている企業は淘汰の憂き目にあっており、まだまだ予断を許さない状況が続きそうだ。