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2025.07.31

WING

エアバス上期、当期利益85%増の15億ユーロ

 フォーリCEO、EU米間の民間機関税ゼロ歓迎

 エアバスは7月30日(アムステルダム現地時間)、上半期の連結業績を発表した。売上高は前年同期比3%増加した296億1000万ユーロに、当期純利益は85%増加した15億2500万ユーロだった。民間機事業の売上・利益とも前年を下回ったものの、ディフェンス・アンド・スペースが黒字転換したことに加え、エアバス・ヘリコプターズが堅調に推移した。
 エアバスのギヨム・フォーリ最高経営責任者(CEO)は「上半期業績は、当社全体で好調だった」とコメント。「防衛・宇宙部門における改革が進んだ一方で、前年同期比で民間航空機の納入機数が減少したことを反映した」とし、「旅客機の生産は計画通りに進んでいるが、A320プログラムにおけるエンジン供給問題が依然として続いているため、納入が遅れている」ことを明かした。
 また「事業環境は複雑かつ急速に変化している」と前置きしつつ、「EUと米国の間で民間航空機の関税をゼロにするという政治合意は、この業界にとって歓迎すべき進展だ」とコメント。「引き続き関税の影響を除外した2025年の見通しに変更はない」とした。