ウイングトラベル
★阪急交通社の5月総取扱額は341億889万円

前年同月比11.8%増、海外、国内、訪日いずれも堅調
阪急交通社が発表した5月の旅行概況によると、総取扱額は前年同月比11.8%増の341億889万円となった。その内訳は、海外旅行が10.2%増の150億8700万円、国内旅行が同11.7%増の178億5800万円、訪日旅行が同39.8%増の11億6200万円だった。
海外旅行では、出国日本人数が2019年同月比で74.9%まで回復し、前月からは17.2ポイント増加したものの、市場全体の回復は依然として不安定な状況にある。
一方で、同社では好調なエジプトやトルコに加え、ビザ要件の緩和や航空路線の再開によって需要が伸びてきた中国の募集告知を強化した結果、エジプトやトルコはコロナ前の水準を上回り、中国も前月から大きく伸長した。
香港においては前年同月比2.4倍を達成。また、ゴールデンウィーク期間中の日本発着クルーズが集客を牽引し、欧州方面の集客も堅調に推移したことで、海外旅行の取扱高増加に寄与した。
国内旅行については、市場全体では需要の停滞が続くなか、同社では万博需要の高まりや、万博と近隣エリアの商品ラインナップの拡充により、近畿エリアは前年同月比約1.3倍と大きく伸長した。また、北陸・甲信越においても「雪の大谷」や「黒部アルペンルート」が人気を集め、同約1.2倍と順調に推移し、取扱高増加に貢献した。
阪急阪神ビジネストラベルの営業概況においては、総取扱額が前年同月比10.6%減の25億5200万円で着地した。
海外旅行では、米国の関税政策や世界経済の不透明感もあり、業務出張を控える企業が増えた結果、12.2%減の23億4300万円となった。 一方で国内旅行は、業務出張が堅調に推移し、3.5%増の1億8516万円となった。
これらの結果より、阪急交通社と阪急阪神ビジネストラベル2社の合計取扱額は、海外旅行、国内旅行、訪日旅行いずれも増加し、総取引額は前年同月比10.1%増の362億8400万円となった。