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東京ガス、羽田臨海部で水素パイプライン構築検討

26年度末まで内容まとめ、空港や千代田区等に敷設
東京ガスは、羽田空港周辺の空港臨海部全域(神奈川県川崎市~東京都千代田区)における、最適な水素供給パイプライン構築に向けた検討をスタートした。2026年度末まで検討内容をまとめる計画だ。東京都内における高圧水素パイプライン構築に向けた具体的な検討は、これが初めて。
東京ガスによれば、これは東京都が公募した「令和7年度 空港臨海部におけるパイプライン等による水素供給体制構築に向けた検討を実施する事業者の募集」において、同社が「空港臨海部全域における最適な水素パイプライン構築に向けた検討」事業者として採択されたことを受けたもの。
東京都は空港臨海部のパイプライン敷設等による大規模な水素供給・水素利用に向け、①ステージ1(点をつくる)水素ボイラー、モビリティ、産業利用、水素ステーション等による水素需要の点を創出、②ステージ2(点を大きくする)ステージ1の点において、周辺の需要創出、事業者の巻き込みにより水素需要の点を拡大、③ステージ3(点をつなぐ)ステージ2の水素需要の点同士をパイプライン等によりつなぎ水素供給体制を構築という、3つのステージを掲げている。東京都は東京ガスを事業者として選定し、ステージ3に関する実現可能性調査・予備設計などを共同で実施する。