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2025.07.01

ウイングトラベル

★キャセイ、来年に成田のラウンジ刷新

 新機材導入で機内サービス刷新、増便も視野に

 キャセイパシフィック航空(CPA)のネルソン・チン北東アジア総支配人が東京ミッドタウン日比谷で開催された「キャセイ夏空まつり」の会場で本紙らとの取材に応じ、成田空港の自社ラウンジについて来年から改修に着手する方針を明らかにした。また、新たな機材の投入により、来年から日本路線の一部にフルフラットタイプのビジネスクラス席を導入することや、中期的には地方路線の拡充などさらなる増便も視野に入れていく考えも示した。さらに、7月5日に日本で大災害が発生するという根拠のない憶測による旅客需要の減少については、一時的なものにとどまる見通しであることを強調した。

 日本発旅客は前年比2割増、以遠需要も堅調
 「7月5日問題」の影響は限定的に

 足元の需要動向についてチン総支配人は「香港発の需要回復が特に顕著となっており、市場シェアは2.4%成長している」と述べ、訪日需要が力強く伸びているとした一方で「日本発についても前年からは20%の増加となっている」と述べ、回復基調を見せているとした。
 さらに香港以遠の乗り継ぎ需要についても「35%の伸びを見せている」ことを紹介した。そして、香港国際空港の新滑走路開設にあわせて、路線ネットワークが拡大している中で「日本の旅客にキャセイパシフィック航空が多くの選択肢を提供していることをしっかりと伝えることが重要であると考えている」と述べ、香港以遠の需要をさらに取り込んでいくためのプロモーションに注力していく考えを示した。
 また、日本と香港の航空需要をめぐる動きとして香港で7月5日に日本で大きな災害が起きるといううわさで旅行控えが起きている。これについてチン総支配人は「7月の予約については対前年で30%の減少となっているが、8月は減少幅が小さくなっている」と述べ、影響は限定的にとどまるとした。

※写真=本紙らとの取材に応じたキャセイパシフィック航空のネルソン・チン北東アジア総支配人