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2025.07.01

WING

名大、超伝導線材製造効率化へAIモデル開発

 製造装置変わっても対応可能、電動航空機などで期待

 名古屋大学大学院工学研究科の研究チームが、電動航空機などの開発に必要となるだろう「超伝導線材」製造の効率化に向けたAIモデルを開発することに成功した。
 超伝導線材は、電気の流れに抵抗がなく、大きな電流を通すことができるもの。今後、航空機市場で台頭して来るだろう電動航空機のほか、核融合発電、MRI(磁気共鳴画像装置)、リニアモーターカーなど、幅広い分野で利活用が進んでいくとみられている。これらの用途で活用するためには、超伝導の特性を活かした「マグネット」(磁石)をつくる必要があり、長さがキロメートル単位に及ぶ超伝導線材を大量かつ低コストで製造する技術が求められているところ。
 この研究は、名古屋大学大学院工学研究科の堀出朋哉准教授、吉田隆教授らのグループによるもの。研究チームは超伝導線材製造の効率化に向けて、製造装置が変わっても対応可能な現場指向型製造AIモデルを開発した。