天地人、地表面温度観測衛星開発に着手

 
　宇宙航空研究開発機構（JAXA）発ベンチャーの天地人は6月25日、今年1月に発表した地表面温度を観測できる衛星を開発する「Thermo Earth of Love プロジェクト」について、本格的に着手したと発表した。開発パートナーとして、宇宙機開発に必要なシステム・構造・熱・電気設計を手掛けるウェルリサーチ（千葉県市原市）および、赤外線カメラに特化したビジョンセンシング（大阪市）と連携する。
　衛星により観測できる「地表面温度」は、気候変動や災害リスク評価、インフラ老朽化対策に欠かせない情報とされる。今回の取り組みでは、①最適なセンサー仕様や観測要求の調査②水道インフラ保全や再生可能エネルギー分野など、地上での実用を前提としたデータセットの拡充③実用衛星としての活用することを想定した必要十分な信頼性設計や品質管理‐をテーマに、開発を進める。