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JAL株主総会、飲酒など安全関連「全社で信頼回復」

ウェブ・アプリ刷新へ着手、さらに使いやすさ追求
日本航空(JAL)は6月24日、都内で第76期株主総会を開いた。進行を務めた鳥取三津子社長は冒頭、前年度から飲酒事案を含め安全に関わる行政指導を2度も受けたことに触れ、全社を挙げて「信頼回復に向けしっかりと取り組んでいく」と述べて陳謝した。また事前に募集した質問ではウェブサイトやアプリのエラーが多いなど多く指摘を受けたとして、今年度末から順次刷新を進めて、課題解決と同時に使いやすくリニューアルする計画を明かした。
会場に738人の株主が訪れた今回の総会では、JALが提案した配当、定款の一部変更、取締役選任、監査役選任の4議案が可決された。一方、香港の株主であるリム・アドバイザーズ・リミテッドから、上場子会社または上場関連会社への天下り禁止、株式の共同保有を開示する定款の一部変更といった第5・6号議案が示されたが、反対するJAL側へ賛同が集まり否決となった。会議にかかった時間は約2時間12分で、12人の株主から質問を受けた。
※写真=JALの株主総会では整理解雇問題に絡む質問が多かった