★5月の訪日外客数は369.3万人

　同月過去最高、需要端境期も好調維持

　日本政府観光局（JNTO）が発表した5月の訪日外客数は前年同月比21.5%増の369万3300人となり、5月で過去最高となった昨年の304万人を大幅に更新する結果となった。5月は桜シーズンと夏休みに挟まれた「端境期」であり、多くの市場で動きが落ち着く傾向が見られるものの、インドでは単月過去最高を記録。そのほか中国、フィリピン、米国を中心に訪日外客が増加。SNS上の「うわさ」の影響により減少した香港を除き、すべての重点市場で前年を上回る結果となった。また1～5月累計の訪日外客数は1814万100人となり、上半期で2000万人突破することが濃厚となった。

　5月の出国日本人数は107.6万人
　コロナ前の74.9%水準、上半期は650万人前後か

　一方、5月の出国日本人数は107万6800人となった。前年同月からは14.3%増。コロナ禍前の2019年からの回復率は74.9%となった。1～5月の累計は前年比14.1%増の555万5000人となった。昨年6月の出国日本人数は93万229人となっており、仮に今年が昨年と同水準であった場合、上半期の出国日本人数は650万人前後となり、コロナ前の68%台水準となる見通しだ。

※今年1～5月の訪日外客数・出国日本人数の動向（出典＝JNTO）