★ANA、国際線新ビジネス席「THE RoomFX」誕生

　26年度以降、全19機の787-9型機に順次搭載

　全日本空輸（ANA）は6月17日、開催中のパリ航空ショーで、国際線の新たなビジネスクラスシート「THE Room FX」を公開した。2026年度以降、段階的に現在運航中の787-9型機、計16機へのレットフィット搭載を進めるほか、今後受領する3機の新造機にも搭載する。
「THE Room FX」のコンセプトは、「THE Room FX – Elevating comfort through innovation」。「FX」はFuture Experienceを略したもので、椅子・ソファ・ベッドの3つのスタイルを自由に選択することができる。椅子として仕事をしたり、食事を楽しんだり。ソファタイプでゆったりとくつろぎながら映画を楽しんだり。あるいはフルフラットベットタイプにして、ぐっすりと眠りにつくなど、思い思いの時間を過ごすことができる。
　ANAによれば、今回のシートは2019年に大型機の777-300ERに導入した個室型ビジネスクラスシート「The Room」のいわば派生型だ。構想から7年かけ、ようやく実現に漕ぎつけた。中型機の787-9型機に搭載するために、新設計のシートを開発した。ANAはデザイン会社のAcumen社とコンセプトを考案し、そのコンセプトを元にサフランが製造。当局の認証を取得して、製品化した。

※画像＝ANAが国際線の787-9用に開発した「THE Room FX」（提供：ANA）