ウイングトラベル
★ANA、世界初の新素材「あっぷるん」を機内誌原料に

BECS社と共同開発、リサイクル性高く廃プラ削減に貢献
ANAホールディングスは6月10日、機内誌「翼の王国」を原料として、アップサイクル紙素材「あっぷるん」を採用することを発表した。この素材はANAグループの社員提案型のビジネスコンテストで採択され、「世の中の“もったいない”を減らしたい」という客室乗務員の想いに端を発し、BECS(本社:奈良県)と共同開発したもの。
「あっぷるん」の原料となるのは、毎月発行されているANAの機内誌「翼の王国」。素材原料は、機内誌を粉砕して回収した植物繊維を独自の配合技術により再生させたもの。紙由来のため石油由来の樹脂は不使用だが、汎用的なプラスチック成形機に投入するとプラスチック原料と同じように変化し、さまざまな形に成型させることが可能。仕上がった製品の手触りもプラスチックのようになめらかな質感を有する世界初の素材だという。
※画像=新素材「あっぷるん」のペレット(提供:ANA)