★UNツーリズム、初めての女性事務局長誕生へ

　シャイハ・アル・ノワイス氏が来年1月就任予定

　国連世界観光機関（UNツーリズム）の執行理事会は第123回会合で、同機関50年の歴史で初の女性事務局長として、シャイハ・アル・ノワイス氏を次期事務局長に選出した。同氏の就任は来年1月を予定しており、総会での承認を経て正式に決定する。
　今回の決定により、国連観光機関は新たな歴史の扉を開くことになる。女性リーダーシップの下で、観光業界さらなる発展と持続可能な成長が期待される。

「8年間で変革的なビジョン受け入れてきた」
　ポロリカシビリ事務局長が任期振り返り

　ズラブ・ポロリカシビリ現事務局長は8年間の任期を振り返り、「この8年間で国連観光機関は変革的なビジョンを受け入れてきた。観光を世界的アジェンダの最前線に置き、競争力と経済価値を向上させることに注力してきた。そして教育、投資、持続可能な農村開発、女性のエンパワーメント、新技術、国際展開という重要な優先事項を見失うことはなかった」と述べた。
　5月発表の世界観光指標によると、2025年第1四半期の国際観光客数は3億人を超え、前年同期比約1400万人の増加を記録した。この好調なデータを背景に、加盟国は革新性、回復力、持続可能性を兼ね備えた観光推進に向けた対策を推進しているとした。

※写真＝UNツーリズム次期事務局長に内定したシャイハ・アル・ノワイス氏（出典：UNツーリズムウェブサイト）