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2025.05.22

ウイングトラベル

★4月の訪日外客数390.9万人、単月過去最高を記録

 桜シーズンとイースター休暇で訪日需要が増加

 

 日本政府観光局(JNTO)が発表した4月の訪日外客数は前年同月比28.5%増の390万8900人となり、過去最高であった2025年1月の378万1629人を大きく上回り、単月としてはじめて390万人を突破し、単月過去最高を記録した。また、1月から4月までの累計は1444万6600人となり、前年同期比24.5%増となった。
 JNTOによると、毎年4月は桜シーズンによる訪日需要の高まりにより、訪日外客数は多くなる傾向にあるが、今年は例年より遅かったイースター休暇により、欧米豪市場やアジアの一部市場の海外旅行需要増加もあり、訪日外客数をさらに押し上げる結果につながったと分析している。
 市場別に見ていくと、インドネシアを除くすべての重点市場で増加し、カナダや英国などの10市場で単月過去最高を記録。また韓国、中国、シンガポールなど11市場では4月として過去最高を記録している。なお、4月までの累計については、すべての重点市場で増加となった。

 

 4月の出国日本人数は96万1400人
 コロナ禍前の57.7%水準にとどまる

 

 4月の出国日本人数は、前年同月比8.2%増の96万1400人を記録し、4月までの累計は、前年度比14.1%増の447万8200人となり、増加傾向が見られる結果となった。
 ただ、2019年4月の166万546人と比較すると42.3%減となり、コロナ前の海外旅行者数までは回復できていないのが現状だ。
 一時期と比べて為替の円安基調はやや落ち着いたものの、いまだ物価高は続いており、海外旅行需要回復にはもう少し時間がかかりそうだ。引き続きパスポート取得支援などの海外旅行促進政策によるアウトバウンド促進に期待したいところだ。

 

※表=4月の訪日外客数と出国日本人数の動き(出典=JNTO)