ウイングトラベル
★豪ビクトリア州、オフシーズンの需要喚起に注力

航空座席の安定供給目指す
オーストラリア・ビクトリア州政府観光局日本・韓国局長の高森健司氏は、オーストラリア政府観光局主催のトラベルトレードショー「ATE25」で日本のメディアの取材に応じ、今後の重点施策として、オフシーズン(4〜9月)の需要喚起に取り組む方針を明らかにした。紅葉や温泉といった現地の魅力に加え、夏休み時期の教育旅行需要にも注力、年間を通じた需要の平準化により、航空座席の安定供給を目指す。
同州へ訪れた日本人は、昨年7万8200人に達し、「コロナ前の2019年比で85%まで回復、オーストラリア全体の回復率を上回った。とくにレジャー需要(親戚訪問を含む)が全体の75%を占め、順調に推移した」と振り返る。
また、日本からのオーストラリア渡航者のうち、21.6%がビクトリア州を訪問。今後は「マーケットシェアと消費額の拡大を目指す」とし「来年にはシェア24%、将来的には25〜26%を目標としたい」と語った。なお、消費額については物価高を背景に、すでに2019年の水準を上回っている。
※写真=ビクトリア州政府観光局日本・韓国局長高森健司氏