記事検索はこちらで→
2024.02.26

WING

アストロスケール、ADRAS-Jがデブリへ接近開始

 アストロスケールは2月22日、商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J」が、同日20時頃から世界初となるデブリへの接近を開始したことを発表した。
「ADRAS-J」 は、日本時間の2月18日深夜にニュージーランドのマヒアにある Launch Complex 1 からロケットラボが開発したロケット「Electron(エレクトロン)」により打ち上げられた。
 運用を終了した衛星等のデブリは非協力物体であり、外形や寸法などの情報が限られるほか、位置データの提供や姿勢制御などの協力が得られない。そのため、その劣化状況や回転レートなど、軌道上での状態を把握しつつ、デブリに安全・確実にRPO(ランデブ・近傍運用)を実施することは、デブリ除去を含む軌道上サービスを提供するための基盤となる技術だ。
 そうしたなか「ADRAS-J」のミッションは、実際のデブリへの安全な接近を行い、デブリの状況を明確に調査する世界初の試みとなる。