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2024.02.15

WING

国内航空機生産11月、前年比18%増の1278億円に

 6月以降、6カ月連続で生産額が1000億円超と回復進む

 

 2023年11月の国内航空機生産額(製造・修理)は、対前年同月比約18%増加した1278億1200万円(22年11月:1082億5400万円)となった。2021年11月の生産額は827億100万円、2020年11月の生産額は1349億4100万円だった。ちなみに、コロナ禍前の2019年11月の生産額は1485億7300万円だった。
 新型コロナパンデミックや787品質問題が解消に向かい、日本国内の航空機生産にも活気が戻ってきた。今年6月以降、6カ月間に亘って国内航空機生産額は1000億円の大台を超えて推移している。
ボーイングの737MAXとプラット&ホイットニーのPW1100G-JMのコンタミ問題といった課題はみられるが、民需の主力である787型機の生産レートが回復してきたことが大きい。
 ちなみにボーイングは、日本が35%のワークシェアを有する787型機について、今年末までに月産5機に、2025~2026年には月産10機へと引き上げる計画だ。

 

 製造生産額、1060億円、エンジン製造が牽引
 修理関連生産額は217億円に

 

 日本航空宇宙工業会(SJAC)がまとめ今年11月の国内航空機生産実績のうち、製造の生産額は、1060億6400万円(前年同月:952億3200万円)だった。そのうち防衛向けが132億6900万円、民間向けは927億9500万円だった。

 

※写真=787の生産回復など工場に活気が戻ってきた。日本国内の航空機生産額も6カ月連続で1000億円の大台を超えた

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