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2024.01.24

WING

今年度第3四半期までの緊急発進は555回

 7割が中国機、昨年より減少も特異な飛行頻発

 

 統合幕僚監部は1月23日、昨年4月1日から12月31日までの9ヵ月間に行った緊急発進の状況を発表し、合計で555回になったことを明かした。これは前年同期と比べて57回少ない回数だが、緊急発進が頻発するようになった2013年度以降は、毎年500~900回で推移しているため、引き続き高い頻度で緊急発進を行っていたことになる。
 そのうち推定を含め、中国機に対して緊急発進を行ったのは約71%。緊急発進回数では前年よりも70回少ない392回だった。減少となったものの2013年度以降では平均的な回数で、比較的高い水準を維持したかたちだ。中国機に対する緊急発進は、かつての勢いよりも落ち着いたように見えるが、最近は実施する訓練を日本領海付近から離れた位置で行うようになったため、少なくなったように見えると指摘する向きもある。さらにこれまで見られなかった行動が多頻度化するなど、引き続き警戒監視に力を入れて取り組む必要がある。

 

※図=中国・ロシア機の行動図(提供:統合幕僚監部)

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