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2024.01.16

WING

品質問題に揺れるボーイング、品質保証・管理体制を強化

 スピリット社にチーム派遣、顧客に工場開放など透明性も

 度重なる品質問題に揺れるボーイング。去る1月5日にアラスカ航空1282便(AS1282)では、飛行中に非常口扉が外れるという事故が発生した。幸いにも死者が発生する事故には至らなかったが、この重大な事故の発生に、規制当局である米連邦航空局(FAA)がボーイングの調査に乗り出す事態に発展した。
 そうしたなか1月15日(現地時間)、ボーイング民間航空機部門のスタン・ディール社長兼最高経営責任者(CEO)は同社の従業員に向けた声明のなかで、737MAXの品質保証および管理強化において当面の間講じる措置を明らかにした。このなかで非常口ドアの製造を担当したスピリット・エアロシステムズの製造現場にスタッフを派遣して、出荷前承認を導入するほか、顧客である航空会社に工場を開放するなどして透明性を確保しつつ、新たな洞察を得るなど、5つの柱から成る品質保証・管理強化策を講じるとした。

※この記事の概要
・ディールCEOが鳴らした警鐘とは?
・スピリットにチーム派遣、出荷前承認を適用
 航空会社に工場開放、製造・品質手順を監督
・外部専門家を招聘、FAA要求とは別の追加策も

 事故調査結果応じて対策の深堀を示唆    など