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2024.01.16

WING

産総研、CORE技研とドローン空撮で橋梁たわみ計測法

 規則性模様の基準マーカー導入でミリ単位の微小変位計測

 産業技術総合研究所は1月15日、CORE技術研究所と共同で、ドローン空撮による橋梁インフラのたわみ計測法を開発することに成功したことを発表した。
 老朽化した橋梁の健全性を評価する一手法としてたわみ計測が実施されているが、変位センサーの設置には手間と時間がかかる。そうしたなか変位センサーに代わってドローンカメラでたわみ計測を行うことができれば、山間部や海峡、河川に架かるアクセスの困難な橋梁などにおいても、効率的な点検が可能になる。ただ、ドローンなどの空撮では画像ぶれの発生により、ミリメートルオーダーのたわみ計測が困難だった。
 そこで研究チームは、規則性模様を有する基準マーカーを導入。そのマーカー模様の位相情報を活用した人間のバランス感覚に近い高精度な画像ぶれ補正技術を開発することで、従来の変位センサーと同様に、ドローン空撮でも橋梁の健全性評価に必要とされるミリメートルオーダーの微小変位を計測することに成功した。

※この記事の概要
・人の耳のバランス感覚を応用