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2024.01.12

WING

 国交省緊急会議も参加、従来から新千歳増員し対応

 

 内倉浩昭空幕長は1月11日の会見で、今月2日に発生した羽田空港での衝突事故を受けて、各飛行場の管制隊に対してテレビ会議を通じ、管制官の指示に対する操縦者の復唱および意向状況の確認について「改めて徹底する指示を通達した」と説明した。今後は、国土交通省と積極的に連携して空の安全に取り組んでいくとして、国交省の緊急対策の1つとなっている管制官とパイロットの交信に関する緊急会議にも参加する予定だとした。
 航空自衛隊では全国の飛行場に管制隊を配置して管制業務を行っている。特に民間航空機も対象としているのが、新千歳、三沢、百里(茨城)、小牧、小松、美保の6ヵ所の飛行場になる。国交省では、新たな監視体制として主要空港で新たな人員を配置して、滑走路の注意喚起システムの常時監視を行うこととしているが、主要空港の1つである新千歳空港では、従来から独自に他空港よりも人員を多く配置して安全の確保に取り組んできたという。

 

※写真=航空自衛隊は新千歳空港の管制でもともと人員を多く配置していた。今後国交省で行われる管制官とパイロットとの交信に関する緊急会議にも参加して、事故の防止に取り組む(提供:新千歳空港事務所)

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