記事検索はこちらで→
2024.01.10

WING

日本航空学園、能登キャンパス被災で山梨・新千歳活用

 傘下のジャネットがヘリ整備士希望者を全て受け入れ

 日本航空学園の梅澤重雄理事長は、1月1日に発生した能登半島地震で日本航空高等学校石川と日本航空大学校石川が被災したとし、当面の措置として高校に関しては山梨キャンパスに、大学校は新千歳空港キャンパスで学習する方針を固めたことを明らかにした。
 日本航空学園によれば、能登空港キャンパスに在籍する学生たちは全員が帰省していたとのこと。7日の時点で同キャンパスには陸上自衛隊のヘリコプターが3機配備されたほか、特科施設科などの隊員約120名が体育館で寝泊まりするなど、災害対応に従事しているとのこと。大学校校舎にも総務省の担当者約60名が駐在して対応する予定にあるとした。さらに、食堂はボランティアコントロールの基地として、60名が駐在し、各教室も災害対応に従事する人々の寝泊まりなどで活用するべく提供するという。
 日本航空学園では、石川県外の移動可能な職員が山梨キャンパスに集結する準備を進めているとのこと。これにより、まずはオンライン授業を提供する。
 大学校の授業に関しては、航空整備科はライセンス取得の問題もあるため、エアライン就職希望者は日本航空大学校北海道で受け入れることが可能としたほか、ヘリコプター航空整備士就職希望者は、山梨の防災ヘリコプターおよびドクターヘリを運航する日本航空学園が経営するジャネットが全て受け入れ、ライセンス取得を目指すことができるようにするとした。
 その他の航空整備技術科、航空工学科についても、日本航空大学校北海道で受け入れ可能とした。

※写真=能登半島地震で能登キャンパスに被害が発生した(出典:日本航空学園HPより)