H3ロケット試験2号機、2月15日打上げへ

　ロケット性能確認用ペイロードと小型副衛星2基搭載

　宇宙航空研究開発機構（JAXA）は、H3ロケット試験機2号機の打上げ日を2月15日とすることを決定した。打上げ予定時間帯は9時22分55秒～13時6分34秒。打上げ予備期間を2月16日～3月31日まで設定した。
　H3ロケット試験1号機は昨年3月7日、先進光学衛星「ALOS-3」（だいち3号）などを搭載して行われた。打ち上げ後、第1段エンジンの燃焼、1/2段分離といったところまで計画通りに飛行していたが、第2段エンジンが着火せず。所定の軌道に投入する見込みがないとして、指令破壊信号が送信されて打上げ失敗に終わった。
　その後の調べにおいて、第２段エンジンの着火信号の直後、２段推進系コントローラ（PSC2）が電源異常を検知したことによって下流機器への電源供給を遮断していたことが明らかになった。その発生要因として、PSC2の下流機器で過電流が発生したことを特定し、再現試験・検証試験結果等から要因の絞り込みと故障シナリオの抽出を進めたところ、可能性を否定できない３つの故障シナリオを直接要因として抽出した。

※写真＝H3ロケット試験2号機の打上げ日が決定。写真は試験1号機（提供：JAXA）