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2023.10.09

WING

「国民の自衛官」9人1部隊の功績を表彰

 地道な努力、忠実な姿勢が高い評価に

 民間唯一の自衛官顕彰制度「国民の自衛官」(フジサンケイグループ主催、航空新聞社特別協賛)は10月5日、都内ホテルで第21回表彰式を開催して9人1部隊の功績を称えた。社会との絆を強め、国民へ感動を与えたとして選ばれたのは、普段から地道に努力を重ね、地道ながら忠実に任務にまい進してきた隊員が中心となった。
 受章者のうち、陸上自衛隊からは4人1部隊が選ばれ、海上自衛隊員からは2人、航空自衛隊からは3人が選ばれた。その中でも陸上自衛隊東部方面総監部の大﨑香織1等陸佐は、輸送任務や法務に就き、PKOなど海外派遣にも従事して、女性の活躍の場を開拓した。最近では熊本地震のときに現地へ派遣した部隊の副隊長を務めたほか、ウクライナに対して自衛隊装備品などを提供する人道支援などにも携わった。
 海上自衛隊第31航空群司令部の森元学2等海尉は、約40年にわたって電波情報解析を行ってきた。航空自衛隊第4術科学校へ入校して通信機器の扱いを学び、以来この道一筋で任務にまい進した。1999年3月には能登半島沖不審船事件の警戒監視・情報収集のために航空機へ搭乗した。電波情報解析の教官も務め、定年となった現在も働いている。
 航空自衛隊第11飛行教育団基地業務群飛行場勤務隊の古賀祐治3等空佐は現在、静浜基地で飛行場勤務隊の隊長を担っているが、これまでパイロットとして、操縦士教育の教官として日本の空を守り続けてきた。戦闘機パイロットとしてF-15へ搭乗した後、防府北基地や静浜基地でT-7練習機による初級課程で700人以上の訓練生を育ててきた。

※写真1=表彰式へご臨席された彬子女王殿下

※この記事の概要
 ご臨席の彬子様、自衛官は「縁の下の力持ち」