記事検索はこちらで→
2023.06.07

WING

SAFなど再エネ、28年までに少なくとも690億Lに

 30年に再エネ1000億L、世界各地で設備新設・拡張

 国際航空運送協会(IATA)は6月6日(イスタンブール現地時間)、持続可能な航空燃料(SAF)など、再生可能エネルギーの生産量が2028年までに少なくとも690億リットル(5500万トン)に達するとの見通しを明らかにした。
その上で、その後も生産の拡大が図られれば、2030年までに1000億リットル(8000万トン)にまで拡大することも視界に入るとし、その30%分だけでもSAFを生産すれば、2030年までに300億リットル(2400万トン)のSAF生産が達成できるとの見方を示した。
 この見通しの背景にあるのは、各国で再生可能エネルギーの精製所と既存施設の拡張が急速に進んでいるため。北米、欧州、そしてアジア太平洋地域の広範囲に亘って、精製所の新設および拡張が進められているという。
 IATAのウィリー・ウォルシュ事務局長は「予想される生産量の増加は、非常に心強いものだ」として、各国の関係者によるSAFなど再生可能燃料の生産拡大の動きを歓迎。「SAFが公平に生産量を確保することができるよう、各国政府は行動する必要がある」と訴えた。

※この記事の概要
・昨年のSAF生産量は3億リットルに
・SAF原料多様化・生産拡大に政策的支援を など