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2023.06.02

ウイングトラベル

★KNT-CT、22年度決算は4期ぶりの黒字に

 売上高は80.2%増も過大請求問題が影落とす

 

 KNT-CTホールディングスが6月1日に発表した2023年3月期(2022年4月〜23年3月)連結決算は売上高が前期比80.2%増の2521億5200万円、営業損益が76億8600万円の赤字から114億1000万円の黒字に転換した。また、経常損益は38億8600億円の赤字から120億5800万円の黒字に、当期純損益は57億7100万円の赤字から117億9000万円の黒字にそれぞれ転換した。全国旅行支援など活用した国内個人旅行商品を中心に旅行業の業績が回復。また、旅行業以外についても観光施設運営業務やBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業への取り組みを推進したことが今回の業績につながった。しかし、自治体からの受託事業における過大請求が発覚。連結売上高の計上において過大請求分に相当する14億7000万円の減額修正を行ったほか、同事案に伴う特別調査費用として9億円の特別損失を計上した。同社の米田昭正代表取締役社長は過大請求問題について「すべてのステークホルダーに対してご迷惑・ご心配をおかけしていることをお詫び申し上げる。今後は信頼回復を第一に真摯に取り組む」と語った。

 

 全国旅行支援などの効果で国内旅行販売が回復
 コロナ禍中に270億円のコスト削減実現