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2023.04.13

WING

空自にロボット警備犬誕生も!? 米空軍は10基地で運用

 警備・巡回を自動・省人化、米ロボメーカーが三菱商事と連携

 自衛隊員による基地の巡回・警備は欠かすことができない重要な任務の一つだ。無事、何事も起こらず平穏なままで巡回・警備を終えることが大半だろうが、それでも基地の安全確保には必要不可欠な重要な任務。昼夜を問わず、あるいは雨や雪が降ろうが、暑くても寒くても、どんな天候であっても必要であろう。自衛隊は慢性的な人手不足にも直面している。貴重な隊員たちを、如何に配置するか。上層部としては頭の痛いところのはずだ。
 そうしたなか、さまざまな産業では自動化・省人化に寄与するロボット技術が注目を集めている。製造業然り、駅や空港など公共交通機関でも、物流の現場などでも人手不足のソリューションとして期待が高い。
 もちろん安全保障分野でも、無人アセットは熱視線を集めている。さまざまな任務に投入され、その活動領域は拡大。人と無人アセットを融合させていくことが、陸・海・空・宇宙・サイバーといった、あらゆる領域で将来ミッションのあり方となっていくことだろう。
 そうしたなか、米国のロボット開発スタートアップであるゴースト・ロボティクスは、4足歩行自律型ロボット「Vision60」を開発。日本市場では三菱商事と今年初めごろに販売代理店契約を交わしたことが分かった。
 航空自衛隊では少子高齢化・人口減少の流れのなかにあって、慢性的な隊員不足に直面するなか、隊員を意思決定が必要なところに手厚く配置することを検討。基地警備の省人化・自動化を模索しており、ゴースト・ロボティクスが開発した「Vision60」についても、三菱商事によれば、検討に入れている様相だ。

※この記事の概要
・「Vision60」はどんなロボット犬?
巡回監視・CBRN・災害支援などマルチにこなす
 通信確保や情報収集、ドローンと連携も  など

※写真=巡回監視ミッション以外にもマルチに活躍することができる「Vision60」(提供:ゴースト・ロボティクス)